岸辺のAlbum

teenstの日記

コンピュータが仕事を奪う

コンピュータが仕事を奪う

コンピュータが仕事を奪う

新井紀子さんの本は何冊か読んだことがあるのだけれど,今までで一番面白いと感じてしまった.その理由としては,数学の話オンリーではなかったからだろうか.それともたくさんの本を執筆するとそれだけうまくなるのだろうかなんて偉そうなことを考えてしまったが.


発声練習の先生が,この本は計算機科学の学部生必読と書いていたので,買って読んだ.

うちの学部で言えば,コンピュータを利用してものごとを処理をするようなうちの学科の人とか,知能的な学科の人は読んだら楽しいと思う.また,専門外の人に読んでもらって,僕らのやってることってこういうことだよーって伝えるためにも良い本だと思う.チェスのディープブルーから始まって,コンピュータが得意な問題と苦手な問題,機械学習,まぁそういうことが分野外の人でも分かりやすく書いてあると思う.

"仕事を奪う"っていうのは釣りタイトルかなとも思わなくはないけど,内容はそこまで不安を煽ることが書いてあるわけでもないし,オチもまぁ個人的にはもやもやするんだけど,納得がいかないとは言わない感じ.まぁそう書くだろうね!というか.

この本にも出てきたWolfram|Alphaは,質問応答システムとしては最高水準のものだと思うのだけれど*1,統計データを知るのには良いツールだということを知った.日本で普及したらどうなるだろうか.

貸してほしい人は,僕に言ってください.大学の図書館にはまだ入ってないので.

*1:ただいま勉強中なので何と比較してというわけではないが