岸辺のAlbum

teenstの日記

R大学情報理工学部に入学される方に,1つだけ言いたいこと

本エントリーは,R大学情報理工学部に2011年度に入学される新入生に向けて書かれたものですが,他の情報系の学部に進学される方も参考としていただけます.
今買うならMacBook Pro13inch. Retinaですね@2013春

まとめ

今までパソコンなんてほとんど使ったことないのに情理に入学してきた方から,そこそこコンピュータ使えるけどプログラミング初心者の方までに向けて一言.
Mac 買いましょう.

挨拶

もうすぐ春ですね.合格おめでとうございます.

具体的にどのように暮らせばいいかというのは,人によっていろいろあると思いますし,その辺は先輩方のエントリーを参考にして取捨選択していただければと思います.
2011年度 立命館大学 情報理工学部に入学する方へ - ぶっそれんれ研究室
R大学の1回生の話に突っ込みと俺のメッセージ - UDONCHAN

今Macをすすめる理由とか

MacBookPro13インチにもi5がのった.MacBook Airもある.MacBookでも十分です.

情報系の学部で卒業したいのならば,パソコンはMacの購入がベターです.

表示関連*1が洗練されていますし,iPhoneとの親和性も高いと思われます.

iPhoneが世間で流行り,スティーブ・ジョブズも存命の今,時期的にも一番良い時期だと思います.

Macはクリエーターが使うものだとか,使ったことないOSだからとか言って結局だらだらと買わないかたがいらっしゃいますが,うちの学部に入った時点で十分クリエーターだし,大学生活では使ったことがないものをどんどん触らされます.

大学ではレポートを書く際,Wordを使うなどという話もあるとは思いますが,大学の講義では一切 Windows 7の使い方や,Office Wordの使い方は習いません.ただ使うだけです.

レポートはどうするのか

大学の英語の授業では授業内でWordを使って文章を書くことがあります.
もし講義中に終わらなかった場合,あるいは宿題としてWordで文章を作成して来いという課題が出た場合,どのようにすればいいのか.
MacにはPagesというソフトがあります.もしMicrosoftのOfficeが使いたいのならばWordもあります.無料で済ませるならOpenOfficeやGoogleDocsも使えます.無料とはいえ大学の課題の範囲であれば,十分使えるソフトウエアになっているはずです.
もちろん上記のソフトはすべてWindowsのWordと互換性がある保存が可能です.

プレゼンはどうするのか

英語の授業や,学部の講義のときに,プレゼンテーションを行います.PowerPointを使いスライド発表を行います.
ここでは確かにWindowsに乗ったPowerPointを起動させる必要があるかもしれませんが,講師によっては自分のPCでも可能な場合がありますし,上記のレポートの件と同様にして対応するKeynoteやGoogleDocsで作成するのがよいと思います.
大学内に持ち込む場合は,DVIアダプタが必要です.
Mini DisplayPort - DVIアダプタ - Apple Store (Japan)

ひとつの事実

来年度あなたが大学のパソコンの前に座ったときに,最も起動する回数が多いOSはWindows7ではありません.Linuxです.*2

Linuxという名の,WindowsではないOS(オペレーティングシステム)を使い,プログラミングやレポート作成を行います.
教員の指示のもとEmacs*3というソフトウエアを起動させられ,課題に沿ってプログラムを書かされる.
またTeXというものも使うことになる.「Wordの方が便利だろ」と思うだろうが気の迷い.もし学部の教員にWordを使ってレポートを書いてくださいと言われたならば,残念ながらあなたの出席している講義はうちの学部の講義ではありません.


あなたは大学でプログラミングを行います.C言語を使ってプログラミングを最低1年間は行うことになります.
その後学科によっては,そのまま他の言語を使うこともあれば全くプログラミングを行わない期間もあるでしょう.
3回生後期には研究室に配属されることになりますが.幸か不幸かほとんどの研究室では一行もプログラムのコードを書かずに卒業することは不可能です><


ターミナルエミュレータや,EmacsC言語コンパイラであるGCCなどのツールは,Windowsに比べるとMacは導入も非常に楽であり,ネット上に導入のための情報はたくさん存在します.
Beginning OS X

想定される話

もし演習などで課題が遅れてしまった場合や,発展の課題を行う場合多くの学生は,フォローアップという演習後の一コマを使って居残りをしたり,大学のマルチメディアルームという部屋で課題を行う必要があります.
フォローアップは他の用事で参加できない場合があり,またマルチメディアルームは暑い,五月蝿い,話せない*4という環境としては最悪な場所です.
我が大学は,どこでも無線LANが使えるため,わざわざマルチメディアルームで作業をする必要もないし,あそこに行くのは印刷するときだけで十分です.
空きコマで同期と集まってプログラムの課題を解くのも非常に良い経験になるし,大学が終わった後夜遅くまで友人の家で課題を進めるのもとてもよいと思います.
なにより質問があるときに画面をみせることができるため,非常に便利です.

想定される話2

プログラミング環境を家庭で構築したい人に,僕が質問されたとき,
「家でどこのPC使ってる?」と聞きます.
Windowsであれば
仮想環境を導入したり,ローカルに環境構築を設定したり,デュアルブートを行う必要があるためその手順を説明したり,よくわからないディストリビューションをCD配布したりする必要があって非常に面倒です.
Macであれば
Xcode入れれば,gcc入るので家でもできるよ」だとか
Macportsを入れれば,TeXもコンパイルできるよ」
とか答えるだけなので,非常によい.みんな幸せ.

生協にて

生協で新入生対象のWindowsPCを買っている人も多いのですが,アレは文系の学生が買うものだと思っています.
理由はいろいろあるのですが僕も一応生協の組合員の一人であり,生協の方にはいろいろとお世話になっているので,あまり悪くは言えないのですが,やはり生協のWindowsPCはよくない.
生協のWindowsPCを買って(情報系の学生として)不幸になった同期も沢山いるので,生協で買うのであればやはりMacがおすすめです.

講義以外でも

どんなときでも思いついたときにソースが書けることは幸せです.
他の言語の処理系の導入も簡単です.

Linuxではだめか?

Linuxが導入できるスキルがあるのであればそれで十分だと思いますが,導入で時間を消費するのはあまりいいことではないと思いますし,そういうことをやりたくなったら自然にやるという想定で,上記の記事は書かれています.

いずれ使い続けるとMacOS Xに嫌気がさす人がいると思いますが,
その時はMacで覚えてたことは他のOSでも流用可能であるため,決して不幸にはなりません.
またMacOS Xを消して他の無料OSを入れることも,他のWindowsPCと同じように可能です.


PC上でゲームをする方や自作などをする,あるいはWindowsPCでないと嫌だという人は,
どうぞご自由に.

追記

なんとかPenに苦しめられてるあなたは,配布されたツールのワークスペースの中にある
なんとか.oを削除し,なんとか.hとなんとか.cのなかのif文の中身のWindows用の記述を削除して
再度コンパイルにかけると幸せになれる気がする.

追記(2)

2012年現在は,Xcodeを入れなくてもgcc等のツールは入るようですし,
MacportsではなくHomebrewというパッケージ管理システムを使っているユーザも多いようです.

個人的に現在のおすすめはMacBook Airです.

とにかく,情報系のあなたや,Windows以外のOSに触れてみたいという気概のあるあなたは,ぜひMacを購入しましょう.

*1:ヒラギノフォントやその他のUI

*2:MacはLinuxではなくUNIXですが

*3:ちょっとした宗教戦争に,まずは一般人として巻き込まれてしまう.その後どうなったか人によって様々.ある人は一般人のまま,またある人は対立する宗派に改宗.僕の知り合いはそのままEmacs派が多い.というかviを使えないだけ.

*4:話せないのに五月蝿いとはどういう事かと思われるでしょうが,行けばわかります.