岸辺のAlbum

teenstの日記

優秀ではない僕らの諦め方

昼からサークルの同期と打ち合わせの予定を入れていたのだが,
昨晩いろいろ考えこんでしまってロクに寝れなかった.
夏休みももう終わるわけで,怠惰な生活はなんとかしなければ.


京都駅前のマクドナルドで,同期数人と話し合う.
内容は,卒業記念の行事のことについて.
マクドナルドではなかなか結論が出なかったので,
徒歩で鴨川まで移動して,結局河原町の緑のイタリアンまで.
ドリンクバーです.(セットではない)


ここに歩いてくるまでに,いろいろと考えていた.
このメンバーでとりあえず何事も無くこれたのは運が良かった.
一応,目標としていたことはそれなりに達成したつもりだったし,
正課すらおざなりにして,大変な時期もあったと思う.

卒業前の,「お疲れ様イベント」は時代じゃないと思っている.
区切りをつけることと,感傷に浸ることは別だ.
いい思い出をお膳立てして残すことは,人生を豊かにすることなのだろうけれど,
僕の今やることじゃない気がする.
これから先を考えても全員が平均して余裕がある時期だと思うし,
正直な話,学部時代の貴重な友人との親密な交流の機会を逃したことになる.


今やるべきことはなんなのかということを,
わかっていながらも行動できないことは多い.
これからも,そういう場に出くわすことはあるだろう.
お膳立てされたものを拒否するなら,最後は,自分がそれをやりたいかということに尽きる.

中途半端に足を突っ込むくらいならば,僕は身をひくことにした.
後で辞めます,なんてのはルール違反だし,ひけるうちにひいたほうがいい.
確かに「やらないで後悔するよりも,やって後悔したほうがいい」なんてよく言われるし,つい先週もその理屈に沿った.
しかし,他にやるべきこと,やりたいことがある場合は無理に義務感に従う必要もないだろう.
今回は,直感に従おうと思う.その分,周りには申し訳ないことになるし,迷惑もかけるだろうが.


開口一番,辞めると言った.
場は未だかつて無いほど,盛り下がった.同様の考えの同期も,同様の決断をした.
決して多い人数ではないため,それならやらないほうがいいのではないかという意見が多数.
とりあえず今回は決定はせずともその方向で,ということになった.後日決定をすることになるだろう.

怠惰であることを理由にして慣例を崩してばかりの僕だったが,
ここまで大きなものを計画的に全員で崩したのははじめてだったので,流石に気が滅入る.


辞退することになれば,本来それに費やしたであろう時間をきっちりと使う義務感のようなものに苛まれるのだろう.
のほほんと生きてはいけなくなるなぁ,とふと考えた.
取捨選択であり,今回は捨だったってこと.何よりも取をしなければという茫漠な焦りがある.
今までは,取り繕ってもらったものをすべて取していただけのことで,
これからはきちんと取捨選択しなければと思う.
もちろん,諦めることとは別だろう.

山科のTUTAYAで同期と音楽の話を適当にしながら,帰宅.
夕食はオムレツを作った.