岸辺のAlbum

teenstの日記

曖昧な記憶

数年前の出来事なのだけれど,
あるエンジニアの人とご飯を食べる機会があった.

その時,偉そうに言えば「人材のメトリクス」みたいな話,
つまり出来る人かどうか判定するにはどうすればいいかみたいな話になった.

HTTPのアクセスログを解析するのにどうすればいいか,
みたいな話になって,プログラミング言語JavaPerlのどちらを選ぶかでわかるよねという話になったのだけれど,
僕はその話の勘所というか,意図がいまいちよくわからなかった.
どっちでもいいじゃん.というかそこが問題になることすらわかっていなかった.


例えば日本語の解析をやる上で,どちらも解析器を書くのには事足りる能力はあるのだけれど,
今すぐ特定のアクセスログだけ,例えばnaist.jpからのアクセスログだけを取り出したいとなったときに,
使うプログラミング言語JavaよりもPerlを使うのが妥当だと思う.
それはPerlスクリプト言語であるからというのが第一の理由に挙がるだろうし,
逆に言えばJavaコンパイラを通して,Javaクラスファイルを生成しないと実行できないというのもあるだろう.
Perlに比べて,Javaはコード行数が多くなりがちというのもネガティブなポイントかもしれない.
まぁ,周りの環境にJava使いが多くて,そのコードを継続的に保守していくのならばJavaという選択も悪くないのかもしれないし,
Javaをウィザード級に使えるからという理由でそれを選択するのもまぁ悪くなさそう.
実行環境の制限や,個人の開発経験などいろいろあるとは思うけれど,
でも今すぐデータを取り出してくれって言われて,EclipseJavaを書き始めるのは,
普通の人なら「おいおいちょっと大丈夫か」という気持ちになるだろうと思う.


今ならその気持ちになるけど,大学4年生の僕はイマイチよくわかってなかった.
周りの人といくら技術的な話をしていても,それは教科書の上のことだけだったし,
与えられた課題の上での話だったからだろう.
実際の問題を解決するというような環境に身を置かないと気づけないってことは,
たくさんありそうな気もする.
そういう意味ではエンジニアとしてのアルバイトだったり,
インターンシップってのは,情報系においてはいい仕組みだと思う.

追記:
ピクシブでの開発 - 金髪の神エンジニア、kamipoさんに開発の全てを教わった話 / 溝部 拓郎 | STORYS.JP


Linuxサーバのサポートを依頼したときに,来た担当者がpingすら知らずに,
Ethernetケーブルの接続確認しかしなかったという話も思い出した.*1



特に落ちはなく,ただ恥を晒しただけだ.

*1:世の中のエンジニアのレベルってのが僕はそこにあると思ってるので,あまり世の中のエンジニアと呼ばれる人に対して過度な期待をしていない.ぜひ社会に出たら良いイメージに転がって欲しいのだが.