岸辺のAlbum

teenstの日記

両国で相撲観戦

前日は早めに寝て次の日に備えていた.

きちんと予定時間に起きることができて,
両国には8時過ぎに到着.
開場が8時半で,8時半は人もまばらだが,櫓からの太鼓が鳴っていた.


某氏とデートという感じなのだが,
なにしろ知らない分野なので相手をもてなすというよりも,
自分が勉強させていただくという感じ.
なんていったって,開場でのスケジュールすら考えられないくらい見どころがわからない.


とはいいながらも
東京会場 観戦ガイド - 日本相撲協会公式サイト
というようなページもあって,基本的にはこういう感じで楽しんでいた*1
日本相撲協会のページ,きちんと人を呼び込もう,伝えようという気がして良い.


人がいない午前中に写真撮影をしたり,展示物を見たり.

中にいてもなにもないことがわかったので*2国技館の外を散策.
一度だけ再入場できるとのこと.
出る際にブラックライトに反応するスタンプを手に押される.再入場の入出場口は駅側の門.

江戸東京博物館に行く.
中には入らずミュージアムショップを見る.
あまり江戸文化には興味が持てない.近代や現代のほうが好きなのだろう.

横綱町公園や旧安田庭園へ.
晴れていて最高の休日感があった.
安田庭園もそれなりに綺麗だったと思う.

ずっと外で日にあたっていた.
平日は職場の外に出ることはあまりないので,
どうしても外に出るにも,仕事でやることを考えながら出るみたいなことがある.
そういうのが全くなく,外でぼーっとしてられることは結構自分にとっていいことのなのかも.

昼食は,国技館で配布している両国周辺の地図から見つけた,寺尾の店に行く.


関連ランキング:居酒屋 | 両国駅浅草橋駅東日本橋駅

しょうゆちゃんこ鍋を注文.
普通にランチとして,うまかった気がする.


入り待ちをする.
といっても横綱と地元力士くらいしか知らないので,
「この人有名なの?」とか聞きながら適当に過ごす.
客から名前が呼ばれたり,がんばれーと声援がかかったりする姿を見る.
多くの力士が反応せずにスルーする.毎度のことだからだろう.
辛くならないのかなぁと思ったりするけど,実力の世界でのし上がるみたいな人には
声援は過度のプレッシャーにならないのだろう.プロ意識っぽい.

中入り後からはすべて観戦.
テレビでみるときとの違いは,

  • 椅子席だと距離が遠い,表情が見えない
  • 解説がない
  • 懸賞のアナウンスが入る(テレビではミュート)

くらいだろうか.

ぼーっとしてると,どんどん取り組みが進んでいく.

三役未満の取り組みはハラハラするものも多く,
一瞬で決まらないものも多いから応援しがいがある.
白鵬は圧倒的でやはり強いという感じ.


結びの一番は,

日馬富士は逆転優勝の可能性がついえた。引き技を仕掛けた際、左手で稀勢の里のまげをつかんで反則負け。

日馬富士、痛恨の反則=大相撲夏場所14日目

という結末だったのだけれど,
それに至るまでに物言いがついて,

その協議途中に,
会場内からはアンコールのように拍手とともに声がかかったり,
協議の説明が終わったら,
会場内では危険だからと再三注意されているにもかかわらず,
座布団を投げるマス席のお客さんがいたりで大変そう.

話を聞くと毎場所こういう感じのことが1回はあるようだし,あまり気持ちのいいものではない.
(例えば相撲を知らない人に面白いからと連れて行って,こういう風景を見せても面白く無いだろうと思う)
つまり,僕はスポーツにまつわる応援みたいなのとは根本的に合わないのだろうなとも思う.

あと,隣の席にうんちくお兄さんみたいなのがいて,
話を聞いてるとわりと勉強になったのだけれど,
一眼レフのカメラの持ち方が安定してないがやたら気になったのと,
協議中に「相撲は国技だから,ビデオで確認はしない」みたいなことを仰っていて,
国技だから確認しないとはどういうロジックだろうと思っていたのだが,
Wikipediaを読むとどうもビデオ判定はかなり前からあるようだし,
適当な事を言ってるなぁと思っていた.
スポーツ,適当な事を適当に言うみたいな人がどうしてもいるので,仕方ない.
その都度訂正してあげれればいいんだけど,
相手の隣に恋人がいる前で「それ違いますよ」っていうのもどうかと思うし,
もやもやすることになってしまった.

大相撲にビデオ判定が導入されるきっかけは、1969年3月10日の3月場所2日目、横綱大鵬と前頭筆頭・戸田の一番だった。

物言い - Wikipedia


基本的には楽しかったけれど,
遠すぎて家でテレビを見ていたほうが面白いのではと思ってしまったことや,
うんちくお兄さんのお陰で集中しきれなかったことなどが問題点だった.
実際に見るよりも臨場感が伝わるNHKの撮影技術はすごいなぁと思った.
スポーツ観戦,サッカーや野球などテレビで見てるからハマらないのだろうと思っていたけれど,
遠くから見てるなら特にハマる要素もなさそう.
同じ人を応援するみたいな一体感とかそういうのがあるなら会場に行くメリットはあるけど,
ライブみたいに普段聞けない音量で音楽が流れてるわけでもないので,
そこまで頑張っていく必要も無い気もする.


基本的に同じものを興奮しながら病的に応援するというメンタリティがわかってないので,
スポーツ観戦が辛いのかもしれない.
ナショナリズムを煽る競技が苦手と言ってるし*3
相性が悪い.

苦手なものでも取り組んでみたら面白いということはあると思ってて,
今回も行ってみてはじめてわかったことってたくさんあるので,
知的欲求を満たすことや体験するという点では行ってよかったと思うけれど,
相撲という競技自体が好きになったかというとそれは微妙だなぁとも思う.

というこういう感じなので,同伴者もまた盛り上がれなかったのではないかと思う.
好きでもないバンドのライブに行った時に,一緒に行った人が盛り上がってないと盛り上がりきれないのに似てる気もする.
十分楽しそうだったけれど,僕じゃなければもっとよかったのかなって思う.
申し訳無さが少しあった.


次に行く時に参考にする:
1. きちんと見たいならマス席を取ること/2階椅子席は遠い
2. 椅子席の場合観戦中に飲み食いする物は持ち込むこと(中の売店では量や値段が微妙)



人が多いといっても,若者が多いイベントではないので
飲食や人混みについてはライブとかフェスのような辛さはなかったが,
それでも帰りの電車は大変だった.





東京駅周辺で買い物をして帰った.

*1:マス席ではないので,お茶屋さんのお世話にはならなかったけど

*2:十両以下の取り組みは見ないことにした

*3:というと相撲まさしくどうなんだと言われるのだが,国同士の対立は普通は見えないので悪くない