岸辺のAlbum

teenstの日記

『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』読んだ

図書館で借りて読んでた.

こういう記事もある.
自衛隊メンタル教官が教える心の疲れをとる技術 | シゴタノ!


どのようなライフイベントが起きたら次の年に体調を崩しやすいかというポイント表が載っていたので計算した.
調べてみると「ホームズとレイの社会的再適応評価尺度」と名前で呼ばれているものらしい.

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なんとか300に到達せず150-300の間に収まったので,
来年心身の不調になる可能性は50%とのこと.
あまり真剣にパーセンテージについて考えても仕方ないと思うので,
参考程度に扱えばいいと思うけど,むしろ気になるのはストレスの原因として挙げられていた項目であり,
意外と自分がストレスがたまる事象に,この半年で遭遇してる事実に気づけたってのはよかったことかも.
若いから乗り切れるところもあるけど,年をとってからライブイベントが増えるとキツイのだろうなという気持ちになる.



思えば体調不良に伴う通院で,一日休んだことについては間違った判断じゃなかったなと思っているが,
お盆だから*1これ幸いと思って休んだけれど,お陰で自分の仕事が一日止まったわけだし,
そもそもムリが出るようなスケジュールを切っていたのはよくなかったのだ.
何より場当たり的に休んでいては,次に同じような状況に陥った時に,改善のしようがなくなるではないか.
誰から責められるわけでもないので,自身で十分に反省すべきだと思う.


この本,話の根拠となる調査を含む参考文献が殆ど参照不可な上に,
サラリーマンの仕事を想像で書いてるように受け取れる部分が多くて*2
辟易するところも多かったのだけれど,
自衛隊の管理方法は経験則としてであればなるほどと思えるところもあったし,
疲れに対する考え方は「心理学や精神医学を体系的に」扱ってるものではないが,
著者のいう「自分なりの方法論」は,一つのフレームワークとして導入するのであればぜんぜん使えるものだなと思う.
この本はわかりやすいのが良さだし,あわないと思ってるところは適宜修正すればいいわけだし.
この手の本はわかりやすさと,導入しやすさが大切.

そこを気にして,「これは根拠が無いから〜」と言って簡単に棄却してしまい,精神論だけで数十年も持つ気がしないし,
自分で編み出すには経験も時間もかかる.使えるものはドンドン使った方がいい.


本当は今までやってきた体力やスキル,価値観を使って仕事をぶん回すというのが良いパターンなのだろうけれど,
残念ながらスキルも体力,価値観も鍛錬を怠っていた自覚があるので,
うまく自分で底上げをしつつ,(その上)面倒を見てもらいつつ,仕事をこなしていくしかないのかもしれない.(まさしくそれがOJTの考え方だろうし)


指揮官(幹部)かそうでないかという視点も書いてあって,確かに身の回りの幹部社員を見てても,
タフだなぁという印象を持っちゃう.
その印象についての説明もしてあってなるほどと思った.
将来なる可能性わからないロールについて思いを馳せすぎるのはバカだと思うけど,
リーダーをやったことがあるから,リーダーの気持ちがわかるとかどう振る舞えばいいかわかるというのもあると思ってる.
ただ,言われたことをきちんとこなすことのほうがよほど重要だと思うので,
今は話半分にスルーしておいてもよいかなぁ.
こういう話は昇進するときに,きちんと研修があるという話もなんとなく聞くし.


今の僕には気持ちよく働けてることが,何よりも大切だと思ってて,
就業後にスキップしながら退社するというのが理想.


こういう話,自分で考えずに上司に管理してもらえばいいじゃんとか,とにかくがむしゃらにやればいいじゃんみたいな意見もあると思うけど,
見事に年齢を重ねているわけだから,若いころに考えたような考え方*3で進めていって,
管理を人任せにしていては,この先どう考えてもうまく行かなくなるという自覚がある.
我々は知的労働者なのだから,日常のタスクだけでなく,それ以外のところも管理は自分でするようにした方がいいと思うし*4
裁量の大きい職場なので,適切な管理方法は自分で見つけていかないといけない.

*1:半分くらいの人が休みを入れてる

*2:筆者の本職は自衛官でしょ?

*3:筆者は「子供の心の強さ」という言葉で表現していた

*4:そうじゃないと与えられた仕事だけをこなすことになりそう