岸辺のAlbum

teenstの日記

余裕のある証拠

午前中は,一気に仕事をある粒度まで片付ける.
途中,ヤックシェービングが始まりそうになったけどあるところで切り上げる.
興味ある話題だし,後日調査したい.



午後からは通院.

やはり,というか案の定というか.1時間以上待つことに.
理由はどうであれ,事実として待たされているわけだし,
やはりこれが世の中なんだろうなと思う.
謝罪もないのも当たり前で,もはや末端の医師や看護師,事務員の彼ら彼女らがどうすることもできない話なんだと思う.
一つは余裕を持つこと,もう一つはもう少し良くすることを考えること.

待ち時間の間に『レイコ@チョート校』を読む.

この本,出版当時は印象的なタイトルなので実家にあったことは覚えていたが,目を通すことはなかった.
ウェブサイトを見ると,時代を感じる.


周囲の環境が変わったことが原因だろう,米国の名門大学に行くような人たちが受けている教育とはいったいなんだろうということを知りたくなっていて,
国内の大学へのそれは,知人も数人はいるからだろうか,自分の想像力の範囲内なのだけれど,海外の様子はまったくわからないということがある.
もちろんこれを知ったことでなにがあるわけでもないのだけれど,
自分の経てきたものとはまったく異質な世界,ある世の中の成り立ちについてやっと興味を持ち始めているということなのだろう.
もちろん西海岸のそれとはまた違う*1のかもしれないけれど,
日本のそれとは差分が少ないだろうし.


たかが10年前の話とはいえ,米国での教育のやりかたが当時と全く変わっていることは想像に難くないし,
日本国内の変化の無さもまた想像に難くない.
こういうやつらと殴り合いをする覚悟ということである.


結局,CTの結果では副鼻腔の炎症は確認できなかったとのこと.
つまりこれはアレルギーなのだろうと診断された.

しかしアレルギーの薬,ずっと飲み続けているわけで,
アレルギーの薬は,花粉症などは100の症状を20くらいにおさえるということに寄与しているのだけれど,
今回の副鼻腔炎対処療法としてアレルギーの薬も飲んでいて,
クシャミ鼻水がひどく出るわけではないので20を0にするのは難しいのだろうか.鼻の構造の問題?
今後数ヶ月飲んで,改善されなければ専門に取り扱っている医者に行ってみるのもありかなぁ.

しかしこの土地や家に住むには,薬を飲み続けなければ生活できないのだろうか.
うーん,日本(本州)脱出の理由がまた一つ増えてしまった.


図書館に行ったりする.
その後,歯医者に行く.
こちらも本当に軽度歯周病の傾向があるようで,費用対効果はさておき,処置のため長く通院することになりそう.
歯科の保険適用の話題はわりとグレーな話が多そうな雰囲気もあるが,調べると法律関係の話題にハマりそうなので,あまり気にせず言われたとおりに通院することにするか.


帰ってきてから食事をしたり,日々の課題をしたり.


親と電話.
もはや自分が今現在,実家に定期的に帰るメリットはないよねという話を伝える.
親の気持ちを考慮すると酷いことを言ってる気もするが,
世の中には酷いか酷くないかに関わらず,選択肢すらない人間が多いのが実感で,
選択できるだけマシだし,だからこそ今は強気に出てもいいのかなと思ったりもする.
親孝行がしたくないわけじゃないけど,親孝行ができる立場にいないという認識がある.

就職活動のことを話したりもしたけど,世の中的には悪くない人に見られてたし,
(「俺は出来ない,出来ない」と言い過ぎるとマズい立場*2でもあることを最近は意識している*3,)
いろいろ活動できて,自由で良い時代だったなという話をした.
「理系」ってだけでも優遇されてる感じはあったけど*4
それでは「文系」が必要ないかというと全くそうは思えないので,
やはり名前付けの問題なのかなぁとか思ったりもする.
どの領域に貢献するかということをもう少し意識的になったほうが良さそう.

「やりたいことがない」とか,「就職できないから(分野を買えます|理系に行きます)」みたいなのを叩く風潮があると思うけど,
例えば博士号を取るのに同じ感じだったらさすがにとも思う*5けど,
大学全入時代なのだから戦略的に差別化をしたり,消極的な理由で進路を選ぶのは自然な流れだと思う.
むしろ,やりたいことがないからといって後退をする人間が気にかかっている.

「飲食業界で働きたくないよなぁ」みたいな人が(僕がB4のときもM2のときも)結構いて,
やりたいことがなかったら,そりゃ生存確率が高いパスが見えてればそっちに行きたくなるのは当然だと思う(ならば「飲食業界で働きますか?」と言われると拒否する人はそれなりにいるだろうし*6
でも,研究や教育の世界で名を挙げて生きていきたい人からすると,そういう進路選択について一言申したくなるのもわかるし,
だからこそ楽しくややこしい話だと思う.
「純粋に研究さえしてれば問題ない」という世界は終わったという話はよく聞くけど,
義務教育の先生方が親や社会の対応で疲弊するように,こういう側面からじわじわと削られていくのだろうなぁと思う.


「ITの世界は厳しくも安定!成長ワイワイ!!」みたいなのも,一歩ひいてみると神話だと思うし,
それでも中に入っちゃった人間は,それを信じないとやっていけないので,
難しいことだと思う.


しかし,ここまでの想像力をうまく仕事にも射影できないのかなぁと最近は悲しくなってくるし,
これらのほとんどは杞憂なのかもしれないという気持ちもある.


とにかく過度に不安を煽ることでお金を得ようとすることは,今のところ悪い面が多すぎると思っている.
このへんは今B4とかM2の人に話を聞いてもいいかもしれない*7


気になっていたことについて同期らに連絡.


一緒に仕事をするってのは,きっと情報の共有とかそういうことだけじゃなくて,
違う分野や立場の人とも気持ちよくやれるってことが大切なんじゃないかなと思う.
しばしば同じ立場や方向性の人たちの中でどうするかということが取り上げられるが,
違う立場の人とうまくやる方法についてはなかなか属人性も高く,政治になるので触りにくい世界だよなと思う.

*1:アイビー・リーグ東海岸だし米国の名門プレップスクール東海岸と聞いている

*2:実際にもっと出来ない人間から殴られたりする

*3:この話はとある人に指摘されたり話したりした

*4:事実,業務に全く関係ないのに「理系しか取りません」と言ってたHRもいたぐらいで

*5:し,そういう人はまず学位が……と思ったけどいやそんなことは,いやそんなはずでは…...

*6:ここでは友人の話だけではなく,とある飲食業界の求人広告を見た影響で飲食業界のポジショニングを知り,ここでは引き合いに出したけど,個人的にはぜんぜん悪い世界だとは思ってない.価値観の問題だと思う

*7:今年に関しては,周囲ではあまり就職に困ったという話は聞かなかった.能力のある人はいつの時代も簡単なのだろうと思う