『スマホに満足してますか? ユーザインタフェースの心理学』読んだ

たまたまアンテナに引っかかったので，図書館で借りて読んだ．
面白かった．蔵書に加えたい．

タイトルは「スマホに満足してますか?」だけれど，
新書なので例によって一例．

文章の構造が徹底していて，
大まかな章分けの中に番号がふられててトピックごとに書かれてる．
節ごとに若干の依存関係はあるけれど，そもそもかなりわかりやすいし，
適切にページ番号でリンクは貼ってあるので，
読むのが困難ということが起こらない．気持ちが良い．

注釈のリンクは以下のブックマークサイトにまとめられていて，
これもまた見通しが良い．
Bookmarks of sumaho
紙にWebページのリンクを貼るとき困るのだけれど，
こういう試みは面白いなと思う．

内容については，

コンピュータの使いやすさを進化させるためには、
1. 人間の心理や特性を理解
2. 新しい発想を育て
3. ウェブのトレンドを理解し
4. ユビキタスコンピューティング技術を理解し
5. 頭で整理することができるような
6. 信頼できる安全なシステムを開発していく
ことが重要です。
本書では、これらのトピックについて各章で様々な考察をしています。
本書まえがきより

と書いてあるように，6章にわけて心理学から開発，
そして(個人レベルの)セキュリティと，幅広く書かれてる．

IT業界にいない人にこれを紹介すると，かなり面白がるんじゃないかなと思う．
また，ITの世界にいる人も「当たり前」と思ってることや，現在実現できていないことについて，
一度立ち止まって考えられているので，結構な気づきがあるとも思う．