岸辺のAlbum

teenstの日記

春を迎える

金曜日に「ちょっと髪を切りたいな」って思ったので,土曜日の朝に予約を入れていたのだった.
朝一番.街を歩いて髪を切る.
美容師さんとは,花粉の話をしたり新しいことを話したり.
あまり饒舌な方じゃないと思っていたし,僕も話さずということが続いていたけれど,
今まで考えていたことがうまく整理されていく感じで,淡々と止めどなく話していた.
やはり3回目となると話せるようになってくる.素直に面白い.

気まぐれで予約をとったので,以前来た時からあまり時間は経っていなかった.
そのため,髪を整えるくらいの気持ちで行ったし,
実際そういう感じでやっていたけれど,
洗髪も終わり整える段階になってから「もっと切ったほうが良いのでは」という話になり,
短髪にしてしまった.
どっちでも良いけれど,今日の僕には見なおして再度スプリントを回した結果のほうが合っていて.
要求を聞き出すことの難しさを感じた.
あちらの時間も狂わせたにも関わらず,「時間をかけたので」と割引していただき.
いろいろと申し訳ないやら,ありがたいやら.

ただこちらが「髪を切ってくれ」と行くのではなく,
周囲の人がどういう人がいるかとか,
どういう文化に所属しているかみたいなのはヒントかもしれない.
髪を切ったらお世辞でもすぐに褒め合う人たちの中にいるのか,
それともあまり気にしない人たちなのか,とかさ.
なりたい髪型ということを伝えたのではなく,
周囲のコミュニティとの距離感をうまく伝えたのがヒントになったかもしれない.


新しいことについて失敗してもいいからと,勢いをつけて思ったようにやってもらうのがよいのかも.
(僕と長く付き合ってる人には常識レベルの話だけれど)どうしても初動が遅いのは相変わらずで,
気が重いことがあったりテンパったりするのだけれど,
こういう体験から自信をつけるということも大切だよな.
仕事から考えを得るのはお金をもらってやってるのだから,当たり前のことで,
日々の生活から得るものがあれば,いい状態なのだと思う.
筋トレは続けないと衰えていくし,良い生活も維持しないとどんどん弱っていくよなと思う.


一度家に帰って,本を読んだり家事をしたり.
@pajamajpとデートをしようという話になり新宿に.
電車では眠気が一気にきて,花粉が飛んでいて歩行者天国の人も辟易するくらいの多さで.

饒舌な僕なので,無口だとしばしば「機嫌が悪いのか?」と聞かれるのだけれど,
普段は勢いをつけて人と会っているので,違和感があるのかも.これがデフォルト.



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@pajamajpの買い物に付き合って,彼女の着ている服をけなしたり*1した.

せめてもう少しいい気持ちで帰りたかったので,
目黒のお店に行こうという話になった.
ただ途中で,とんきに行きたいと思い出し,行くことに.


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中は大勢の人でちょっとびっくり.
1Fの待ち行列と2Fの待ち行列で別ラインなんだな.
1Fだと並んでる最中に「ロース」「ヒレ」「くし」のどれかというチョイスを迫られる.

中央に広々としたキッチンがあり,ぐるりと白木のカウンター.
10人くらいだろうか,それぞれの人たちが注文を聞く担当,揚げる前の担当,油から引き上げる担当,
とんかつを切る担当,配膳担当とそれぞれの仕事をずっと続けている

人の順は単純なキューになっていると思いきや,
それはカウンターをさらにぐるりと設置された待つための椅子に座るまでの列.
待つための椅子に座ってしばらく待つと,注文を聞いてきたおっちゃんにカウンターへ案内される.
最初は戸惑ったのだけれど,注文を聞く担当の方がうまく記憶・記録しているようだった.
わりと待った気もするが,目の前で揚げられるとんかつの様子や人の流れを見ていたら飽きなかった.


とんかつは,衣については好みがありそうな気もするが,
それよりもとんかつに至るまでの何もかもや,ご飯,豚汁などが体験としてよくて,
とんかつももちろん美味でしたが,貶すところがないという点で良かった.
時間やお金に余裕が無いと行けないけれど,それが満たせたときの贅沢だなと思う.
つまり贅沢とはそれに至るまでに充実してるかということなんだろうなと.
ただ,他のお客さんが結構浮かない顔をしていた人が多くて気になったけどさ.

それなりの金額の食事にも度胸がついたのだけれど,やはりやってみないと見えてこないよなぁ.


目黒で別れて,帰宅.
帰るときは何故か元気で,いいものをいい人と食べたからだろうなと思ったのだった.

*1:自分のことは棚に上げて