あの会社の○○さんがそう言ってたよ
就職活動の時期です.
周囲にも数人,就職活動を行っている方々がいらっしゃいます.
自身が就職をしなければならない時期までに,
自分のバイブルを見つけ,やりたい職業,会社などをはっきりと言えることが当たり前のように期待されているような気がしています.
しかし,それは理想論.そのような方のほうが少ないのではと思っています.
(だからこそ,当たり前が当たり前にできることは,それだけで強い)
これは私自身が就労に関して不安定な気持ちで望んだからこそ,
類は友を呼ぶということでもあるでしょうし,
明確に言語化されてる方は,きっと私の知らないところで粛々と活動をされるのでしょう.
しかし,人生に迷われる方々がピックアップされて「就職は厳しい!」と祭り上げられてしまう,
その就職難民に向けてのアドバイスこそが,
求められ・売れてしまうので,そちらがデフォルトだと勘違いしてしまうこともありそうです.
可能性のある若者を自分のものさしに照らし合わせて,
「あなたはこうだ」という上からのアドバイスをすることよりも,
いつでも参照可能な情報を提示してあげるほうが親切ではないかと思うことがあります.
人間なのでいい影響を与えてあげたい,しかし自分自身ですら揺らぎがあるので,
その場で聞いた悩みに対するJust ideaのアドバイスなんて,とも思うのです.
自身の明確な課題意識から乱読という行動するならばともかく,
たくさんの自己啓発本を読むことはあまり良さそうだとは私は思いませんでした.
それならば,一冊だけ提示してみようということを考えていて,
今のところ,
- 作者: Chad Fowler,でびあんぐる
- 出版社/メーカー: オーム社
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就職活動に関しては,表面上は採用活動に関するものですが就職活動に関する多くの知見が入っているという点で,Joelのエッセイが最高で,
より詳しくは,
- 作者: Joel Spolsky,青木靖
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また,とある学会の雑誌の巻頭言として載っていた,
『成功の方程式』
も,有用だと思います.
タイトルからは,自己啓発的な,いかにも怪しげなものに見えますが,
研究や開発をする上で,当たり前と言われがちだが実は難しいこと,心がけが足りないなと思うことが,
短くわかりやすくまとまっており,ことあるごとに読み返して,自分を点検することが多いのでした.
チームで仕事をする場合は,別のプラクティスが必要となるとは思っていますが,
残念なことに,私はまだ参照可能となる書籍などの情報を提示することができません.
幸か不幸か,私には採用プロセスの客寄せパンダ以上のタスクは与えられていないので,
「この人と一緒に働きたいな」と思っても(またその逆のことを思っても),何も言うことができないということがあります.
しかし,たかだか1年程度の在籍期間でも,(それがおこがましいことであることは重々承知ですが)
人を評価し判断してしまうことは増えてきていて,またアドバイスを求められることもあり.
そういう時に,無邪気にいろいろ言えないことがもどかしく思うのでした.
だからこそ,上記の本に目を通しておいていただければ,
まだ話が伝わりやすくなるのかしら,と思うことがあります.