無極と極端
出社時間くらいに起床.だらだらしながらも朝食をとる.
午前中は革製品の手入れ.
たまった洗濯や季節モノの交換,食器を洗ったりする.
気づけばすぐに昼過ぎ.遅い昼食.
図書館に行って,予約していた本を受け取る.
土曜日の図書館は,いつもよりも人が多いかなと思う.
JR線は混乱していて,あまり調子は良さそうじゃなかった.
ここ数日,昔のことを思い出す機会があって,
晩御飯に無鉄砲食べたいなと思って@uproad3くんと食べに行く予定を立てていた.
駅のホームでインド人の夫婦に話しかけれられる.
この電車に乗ればこの駅に行けるか,という質問だった.
彼は駅名を間違えていてとっさにわからなかったのだけれど,
地図を見せられて「あぁ,それなら行けるよ」と回答.
その後も隣りに座って,インドの話とか東京の街の話とかをしていた.
と,書くといかにもfluentlyな感じに見えるけれど,片言であるし,通常のやりとりではない感じ.
しかし,「お前はJapaneseか」と聞かれたし,日本人に見えないのかなぁ......
時間がかなり余っていたので高田馬場,西武線コンコースのスターバックスを目指して移動.
高田馬場・改札の中ということもあって,
東京の繁華街ほど混んではいないのだけれど,
それでも席を見つけるのが大変そうだったので,ジューサーバーに逃げる.
ジューサーバーは,大阪や京阪電車の思い出である.
例によって席はないので,待合のベンチの上で読書をしながら.優雅に待つ.
スターバックスよりもジューサーバー.
@uproad3くんと合流.エクストリーム乗り換えをしてきたらしい.
西武新宿線の車両から見えた高田馬場の駅前広場はサークルの勧誘だろうか,
ちょっとびっくりするレベルの人の多さ.流石マンモス校だなぁ.
無鉄砲のつけ麺といえば,奈良にいる人にとっては,無心だろうか,
僕は1度しか行ったことがないけれど,
その時も@uproad3くんと,そして@cho_styくんと行ったのだった.
食べた - 岸辺のAlbum
西武新宿線はあまり用事がないこともあって,駅名を知らない.
今回は野方駅で降りる.*1
無鉄砲本店ベースで考えると,無心はあまりパンチが効いてなかった印象があって,
それっきりという感じ.*2
中盛の卵を注文.辛子高菜を食べるのはいつもどおり.
麺が来ると,つけ汁の匂いで無鉄砲本店の山小屋風風景を思い出した.
一口目がうまいと感じるのは,奈良のこってりラーメン共通の現象.
また口の周りがなんというか,なんというかな感じになるのも同様にして.
ずっと食べ続けると飽きてしまうので,少しずつ味を変えながらということを試す.
魚粉やごまなどはあまり印象が変わらないのだけれど,
にんにく醤油がかなり良く出来ていて,これを少しでも入れると風味が変わる.よかった.
つけ麺にはうるさい土地柄だからだろう,こちらで食べたつけ麺ではかなり美味しい方に感じられる.
ゆずが効いていて,よかった.
気持ちよく送り出してもらった.また来たいなぁ.
つけ麺の話をしたり,東京のあっちのほうに行きたいよね,なんて話をしながら駅を目指す.
新宿方面の電車に乗り込む.
これからどうする?帰る?なんて言いながら,各駅停車の電車に乗っていたけれど,
たまたまProgramの話になって,これは話したほうが面白そうということになり高田馬場で下車.
高田馬場から早稲田通りを歩く.すれ違う人たちはサークルの宴会に行くのだろう,若者という感じ.
都電荒川線が近くに走ってるよという話をして,早稲田方面に行く.
都電を観察.かっこいい.
東京都は明日が選挙日なので,選挙カーがかなりうるさい.
歩いていると,ブロックごとに騒音という感じで一体なんなんだろうか.
ここは言論の自由や参政権がある国だから否定しないけれど,
それが拡声器を使って自分の名前を連呼することだったり,
「お願い」という単語を言い回ることなのだろうかと,素直に疑問に思う.
ただ,地域住民とのインタラクションはどうもあるみたいで,
拡声器で手を降ってくれた相手の名前を呼んだりしていた.
声をあげないと期待にこたえてないと見なされてしまうのだろうかもなと思う.
20時を過ぎると,嘘のように静まる.
都電が走る新目白通りから,早稲田大学の手前を歩き早稲田通りの方まで戻る.
神楽坂方面まで歩いてみようということになり,歩く.
神楽坂の駅の近くに,一見おしゃれな建物が見える.
本屋だろうかと思ったが,「IKEAっぽいね」なんて彼が言う.
神楽坂と思い出して,そういえば家具屋があったことを思い出す.
la kagu
追記:
「本屋だろうか」と思ったのは,代官山蔦屋書店的な外観と,
新潮文庫のキャンペーンである"Yonda"の文字が見えたからなのだけれど,
元々ここは新潮社の土地らしいことが調べてわかった.
こちらまで足を伸ばしたことがなかったので知らなかった.
あまり暗くなかったのだけれど,結構遅い時間までぶらぶらしていたのだなぁ.不思議.
駅近くのマクドナルドで,仕事の話や相談,雑談をしたりする.結構,必死に話していた.
川の方へ向かう.
土曜日の神楽坂は大人な方が多くて,気後れする.
自分よりもちょっとでも年上の人達が楽しそうにしてるだけで,
それはそれで良いななんて思えるようにはなってきた.
飯田橋に近づくと,雑多な感じになる.面白い.
飲酒をしないと,それだけで時間が長く使えた気がする.
二人共飲めないわけじゃないんだろうけど,それもまた良さだと思う.
地図を見てみると,高田馬場から飯田橋までは結構距離があるんだなぁ.
あとで見返すとちょっとびっくりするレベルだった.
別れて電車に乗って帰る.
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を読み終える.
非常に面白いと感じたし,ここ1年くらい読んだ文芸書では,一番ではないか.
著者の本では
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必読!というほど人にすすめる気はないが,いつか読んだ人と,「その本読んだよ」と会話を一言二言かわすだけで,感覚が分かり合える気がした.
なんてことを読んだ時に書いたくらい.
もう読んでから5年近くもなるのだけれど,当時以上にこのへんの感覚はきちんと言語化できるようになってる.成長しているという実感がある.
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これまでのエッセイや対談での話題を,凝縮して気持ちよく昇華・展開している感じで,
凄く共感できたのだった.
そもそも恋愛の話は好きだし,
自分の関心や価値観もあって,都合のいい話題だから面白がってるんじゃないのと思ったけれど,
もうそれでもいいやと思えるくらいに,そもそも面白く説得力があるし,
今の僕がこれを面白いと思ったことが,価値なんだと思う.
何かの道具にはしたくないので,詳しくは書かないのだけれど,
僕からすると極端なんてのは,面白いことであって,
面白いが溢れてる現実をもっと知りたいと願っている.
それに,著者はそこまで極端だとも思ってないのかなとか思ったりした.
極端であること.
無鉄砲もとんこつ好きの店主が,極めてここまでできたというわけだし,
極端とは思いながらも,そのギリギリのところを極めることであったり,
またその極限ぎりぎりのところを提供することに価値があるのだと思う.
いい仕事に触れたし,
ナオコーラさん,友だちになりたいと思った.
無極一杯とコーヒーしか飲んでないのに,深夜になってもまったくお腹が空かないのは凄い.
極められたつけ麺によるものだろうなぁ.