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岸辺のAlbum

teenstの日記

この記事はレビューされていない (安売り書籍情報を購入する人への苦言を読んでみて)

2015-06-14 - hitode909の日記

hitode909さんは結構な読書家で,すごい勢いで読むみたいなイメージがある.
そういう人がこういうことを言うのは意義深いなと思って見てた.

「読むかどうかわからない安売りされている本に飛びつくよりも,興味のある本から順に辿っていっていったほうがよい」という意見は,僕もこの数年は常に読めてない本が山積みされてる状態なので耳が痛い.

この話では焦点をどこに合わせるかがわかりにくいので,

  • IT技術書がKindleで安売りされている場合の大量購買行動

に絞る.文芸書や漫画は個人の嗜好に依存すると思っているので,話しにくい気がしてる.



以前,『コードコンプリート』が安売りされていたことで買ったのだけれど,いつでも読める時に読める状態にするということがポイントだったかなと思う.

あることを調べたいときに,Googleで検索してWebページがヒットすることはあるけど,確度を高めたかったり,引用したい場合はWebページでは不十分な場合がある.*1
で,基本分野などだいたいのことは文献になってたりする.論文とか書籍とか.


いざそれにアクセスしようと思った時に,手元や会社にはない本だったりすると悲しい.
そのアクセスへのコストを減らしたいという気持ちで,事前に買っておくというのは手かなと思う.どうせ読む本なら安売りされていた時に買うのがお得.まとめ買い行動に近そう.

hitode909さんに以前「技術書なんて会社で買ってもらえばいいじゃないですか」と言ったのだけれど,「手元に持っておきたいことがある」と言われて,なるほどと思った記憶がある.
うちの会社は,蔵書がしっかりしているのだけれど,最新の本は誰かが声を上げないと入らない仕組みになってるっぽくて,ないことがある.予算の問題もあるし,注文してから時間がかかることもざらにある.そういう時に,会社から少し歩いて本屋で買ったり,Kindleで買ったりしたほうが早くアクセスできる.「明日までに読んでおく必要があるんだけど」ということがあって待ってられないことも多い.


偶然の思わぬ出会いみたいなのも期待していて,WebページをEvernoteにぶち込んでおくと,今読んでるノートのコンテキストを理解して,推薦してくれたりしてくれる機能がある.それをするためには情報源になるコンテンツが必要で,事前に情報を吸い上げておくというのは重要だなと思ったことがあった.同様にして,Kindleで購入しておくことで,類似する書籍を事前に持っておくみたいなことができるなと思う.

Kindle半額だからといって普段読まない量の本を買いまくるのはバッドプラクティスでは、ということを言いたかった。

技術書は本ではなくてデータリソースであると考えれば,過度に持っておくことはそこまで問題なさそうだと思うようになった.
すべての章を読むつもりで,読めない量の資料を持っておくことはバカバカしいけど,どうせ電子データだし,例えばある一章だけを仕事で使うみたいなことになった時,「持っててよかったなぁ」と思うんじゃないか.


ここからは仮定の話なんだけど,
安売りされている本に出会った時,日本人はどう対応すればいいのかわかっていないのではないか.再販制度のお陰で定額というのがこれまでの常識だったので.安売りされた新品の書籍の扱いに混乱するのだと思う.
またこれはよく言われてることだろうけれど,僕らは,所有することに対して快感を感じるのではないか.


読めていない技術書はいつか活躍の場があると思ってるし,アンテナに引っかかって購入に至ったってことは,いつか仕事や趣味で使うことがあるのだろうなと思う.


この現象,音楽レコードではなく,取り込んだCDの音源やネット配信の楽曲管理に近いかもしれない.
普段から毎日聴くわけじゃないけれど,「どうしてもクラシックの気分」の時に手軽に良い音源が聞けたり,シャッフルされて出てきたら嬉しいということがある.偶然さや関連性に価値を払ってるというか.コンテンツそのものはどうでもいいのかもしれない.
あと,なんとなく本を読んでその分野の語彙を広げるみたいな活動もある.手元でパラパラめくっていたら,後でも覚えてるみたいなことが起こるし,関連する書籍を読んだ時に頭のなかでリンクされるということを促すためにも使える.




うーん,ここまでKindleでディスカウントされてたら書籍を購入する人たちの気持ちになって考えてみたけど,あまりヒットしてる意見ではないなぁ...

まぁ,人のお金と時間の使い方にあれこれ言うのは,あまり品の良いことじゃないなと思うけど,他人の視点を借りて,視野を広げるための思考実験としては悪くはない.

*1:あるITエンジニアが,Webに書いてあることは嘘も多いという話をしていた.もちろん,本に書いてあることが何もかも正しいわけではないけれど,複数人にレビューされてることを考えると,その辺に書き散らかされてるものより確度は高いと思っている.