岸辺のAlbum

teenstの日記

『宇宙女子』と私

学生の時は気づいてなかったんだけれど,物理や宇宙,やっぱり興味が無いということがわかった.
物理,理系教養レベルでは,単位取れるレベルでなんとなく問題が解けてしまうから好きなのかなとか勘違いするけど,今やってることと比べると面白さがなくて,全く興味ないことがわかる.



『宇宙女子』,お茶の水女子大の理学部をを卒業したアナウンサーとタレントの二人が,物理や宇宙の話してる本なんだけれど,学部を卒業して別領域に行っても,学生時代の研究分野の話をきちんとできるの凄まじい.


僕は「現象を明らかにしたい」などとも思ってなくて,宇宙がどうしてできたかよりも,人間の歴史上どういうことが起きたかみたいなほうが興味深い.
でもちょっと自分を振り返って考えてみると,歴史が知りたいんじゃなくて,今に応用できそうだから,歴史を知りたいという感じ.

でも,物理の現象を明らかにしたおかげで,高性能なコンピュータの石が作れるのだから敬意はある.しばしば忘れがちになるよねー.



この本では理系・文系というわけ方がされてるけれど,理系もスペクトラムがあると思うし,文系もさまざまな領域があるから.やはり理系文系というわけ方が筋悪な感じがする.せめて自然科学・社会科学・人文科学とわけたほうがいいのかなぁ.しかし,そうなると情報学や情報科学情報工学,計算機科学の領域はどこ?



物理や化学とかは,なんというか研究者になる人は,なるべくしてなったというか,明らかにこれはわからない,わからないのは知性がもうどうしようもないからだみたいなのがある気がしてるけど,情報系の分野はその学問領域のてきとーさから,雑に研究開発職につけるという良さがあると思ってて,仕事をしていてもなんとなくわかったような,わからないようなみたいなのが延々と続くみたいなのがある.質はともかくとして,ITエンジニアは万人が研究者であり開発者であると思うというのは過去と現在をみて思うこと.
情報系に関しては,「これはもう絶対にわからない,勘弁してくれ」みたいなものがたくさんある分野じゃないと思ってるけど,それは僕が訓練されてるから? 違うよね.


しかし,理学系の研究の仕方というのは見習うべきところが山ほどあると思うし,実際,理学を背景に持つ同僚には結構影響受けてると思う.

宇宙女子

宇宙女子