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岸辺のAlbum

teenstの日記

『スクラム』,『Weaving the Web』読んだ

ここ数日少し具合が悪い.
5時ぐらいに目が冷めて,8時まで起きたり寝たり繰り返していた.
出社限界時間ギリギリまでウジウジして,この3連休は一体何だったのかという気持ちになる.

午前中は調子がよく,
会社はブーストがかかるなーなんて思いながら気持よくキーボードを叩いていたのだった.
「射撃しつつ前進」という言葉を思い出す.


「Graph theory を使うことなんてあるんですか」と以前聞かれて困ったことがある.
普通に使う.というかそういう問題にみなすと定式化できたり,効率が良いことがある,と思ってる.
基本的なことがかなり抜けているので,もっとまじめにやっておけばよかったと思う気持ち半分,
あの時,少しでもやっていてよかったという気持ちが少しだけ.


人の仕事についてはわからないけれど,
僕のやってることもやったことがある人からすると,
「これを使えばすぐなのに」というようなことはたくさんあるのだと思う.
気づいてないだけとか,鍛錬を積んでない人にはコストがかかるから自然に選択できない・しないとか,そういうことが減っていけばいいなと思う.

まぁ,こういうことを言っているうちは,全くまだまだのような気もしていて,
やっと入り口が見えそうなところ*1だろうか.



先日これを読み終えたのだけれど,気づきが多くて「読んでよかったのでは」という気持ちになった.
ここ最近,業務内容が少しずれてきたおかげでビジネス書に触れる機会が増えていたのだけれど,
この本もビジネス書の枠組みに落ちていて,少し取っ付きづらかったところはある.
いくつかスクラムに関する文献には目を通したつもりになっているけれど,
スクラムに使うプラクティス集でもなければ,深い開発の体験談でもなくというところが良かったのかもしれない.「歴史を知る」というか.

これだけ読んでもあまり意味がない気がしていて,
その他のことと結び付けられたり,ふとしたときに思い出せたりすることが,いいのかもしれん.
私は開発をやっているわけではないので,わかってないことのほうがきっと多いのだろうけれど.


「歴史を知る」といえば,
情報処理学会の学会誌で,おすすめ書籍として紹介されてたので『Webの創成』を読んだ.
日本語版は絶版とのこと.

Webの創成 ― World Wide Webはいかにして生まれどこに向かうのか

Webの創成 ― World Wide Webはいかにして生まれどこに向かうのか



ティム・バーナーズ=リー,読んだ感想としては特に深すぎる思想もなく*2淡々としかし信念を持って言ったことは曲げずに周りを巻き込んでどんどん実装するという感じの人だった.
Webができるまでとそれからを書いた話.2000年くらいのITに関する書籍はこういう感じのものが多い?(ITバブルと関係あるのかな)


ティム・バーナーズ=リーはブラウザにエディタ機能を持たせたかったけど周りが乗り気じゃなかった.Webを協調作業のものにしたかったという話が興味深い.多分その辺が,GETやPOST以外のHTTPリクエストに残っているということなんだろうかなとか思いながら読んでた.

Webの凄いところは

を一緒にしたこと.これを一緒に考えてた人はそれまでいなかった.

ハイパーテキストに関しては,

パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

あたりで知った気がするけど,今手元にない気がするので思い出せない.


周りを巻き込んでいくこと,これはバンド漫画のBECKに近い.周囲にどんどん見方が増えていくが,敵対する人もいたりする.人のつながりとセンスを持つ人たちが発展させたものだと考えることができる.Webは共通の場であるというセンスが下地になってるのだと思う.
一人の天才が産んだものではなく,根気がある一人と周囲の人達が有機的に作り上げたものだという印象を持つ.もちろん旗振り役は必要だし,それを支える組織,そして組織に籍を置きつづけられるスキルというものの大きさについても.


人並みにインターネットを使ってやりとりしてきたし,インターネット関連の書籍について読んできたつもりだったけれど,WWWについて腑に落ちる状態にやっとなったかなという感じ.いくつかの歴史を,ストーリーとして得たからだろうか.


僕が中学生の頃からWebはあって,情報科だか技術科だかの教科書にも「検索する」という単語が載っていて,「検索しなくてもページにはアクセスできるのに,どうしてその単語を持ってきているのだろう」とモヤモヤした気持ちになっていたことを思い出す.まだディレクトリ型検索エンジンの方が優勢だったからか,「検索する」というよりも「たどる」というほうが近かったのかもしれない.もう記憶が曖昧だけれど.
今となれば,ブラウザの「新しいタブ」を開いて「おーけーぐーぐる」と言えば,すぐにGoogleの結果までたどり着けるわけで,これこそ検索かなという感じがしているけど,「検索」という言葉の意味
が上書きされたような気持ちにもなっている.



さて,観測範囲の3人くらいが,良かったと言っていたので,

を購入し,読みすすめている.


この本の最初にも書かれているけれど,著者のアイディアで膝を叩くほどの納得ができるのは,
「ネット利用者」と「ネット住民」は別のものという話.
これ,どこかで読んだことがあるような気もするけどどこだっただろうか.



Publickeyが『IT系企業の平均給与を業種別にみてみた』という記事をあげていて,なんとも言えない気持ちに.友人が,「年収は500万円だか600万円だかあったら,人は満足する」とかなんとか言ってて,まぁそうだろうなという気持ちになっていたのだった.まぁ,頑張りましょう.

*1:まだ入り口にも立っていない

*2:ESRとか,RMSに比べると.いやなんでそこと比べる?という感じかもしれないけれど,僕からすると歴史に名を残すハッカーの流れなんだと思う.