インターン2014
インターン,流行ってる.
就職活動の時期が変わったことが関係しているという話を聞いた.
個人的には、中途半端にインターン行くのはもったいないでござる。夏休み、授業も勉強会もなくて、研究室人も少なくて、研究が進む時でござる。ここで自分の研究どこまで進めるかでその後が全然変わってくるでござるよ。
— なな (@NAIST_nerd) 2014, 6月 30
特にドクターに進むことを少しでも考えてる人はインターンより、自分の研究やった方が良いでござる。修士の間にある程度研究の仕方と業績を積んで、ドクターになってから長期間のインターンに行けばいいでござるよ。
— なな (@NAIST_nerd) 2014, 6月 30
こういうことを言うbotがいる.
この問題,話を切り分ける必要がある.
今からは基本的に修士や学部生の話.博士の話はbotの言うように長期間のインターンは良さそうだなと思う(やったことないから知らない).
例えば,1~2週間程度の就業体験や実質的な一次面接を兼ねたもの.
バイト代わりに会社の様子でも見てみるかとか,
「◯◯でインターンシップをしていました」みたいなことを人に自慢したいのならば,
別にそれでもいいと思う.
あとは会社が出してくれる金で上京をするとか,中の人と会えるというのも素敵ポイント.
大した実績がない人間を,ただ学生というだけで受け入れてくれることの良さ.
反面,学生時代の貴重な時間と(参加者が優秀であれば)採用活動にに繋がる個人情報を人質に取られているということは,記憶の片隅においておく必要がありそう.
たぶんbotはこういうことが気にかかってるのだと思う.特に時間が.
自己鍛錬や研究を実際に進める目的で行くもの,
国内であれば学業をサスペンドしていくのは1ヶ月強くらいまでで,
国外であれば1ヶ月から3ヶ月.多めで半年というのを見聞きしたことがある.*1
こちらも,もちろん採用活動の一環としての側面はあれど,
やり方さえ間違わなければ,参加者に得るものも十分あると思ってる.
ちなみこれは別にITエンジニアだけではなくて,
電通の広告プランナー?のインターンシップとか評判良かった気がする.
実際に何してるかはあまり興味が無いので知らないけど,
長い時間かけた分,かえってくるものがでかいと複数人から証言を頂いている.
研究をしないタイプのインターンシップについて話します*2.
インターンに行かずに自分の研究をやったほうがよいという発想は,学生時代はそう思ってた.
ただ,最近はそういうこともなくて,
ソフトウェアエンジニアないし何かしらのサービスを提供する人になりたいのならば,
サービスの提供の仕方ってのは,やはり実地で学んでみてもえるものがあるのではないかなと思う.
暗黙知,あるいは常識みたいなものをどのように得るか.
知の高速道路があるのならば乗ってしまったほうが早いというのがある.
ITエンジニアになりたいのなら,2weeks以上の都内のインターンシップに参加するの,人脈とか現場を知るとか,明文化されてないノウハウを得るという意味ではない選択肢じゃないと思う.
— ティーンズ (@teenst) 2014, 7月 1
ITのエンジニアを目標とする情報工学の学生,
サイエンスをやってるならともかく,
エンジニアリングをやるってことなので,
現場に行かないと見えないもの知れないこと,身につかないことってのは,
やっぱりあると思う.
前にはてなインターンシップの募集してる人を観たけど,
わりと無骨な感じ気取らない感じがして好感が持てる.
はてなサマーインターン2014
お勉強のうちはお金出さないところとか,期間が非研究系のインターンにしては長いところとか,
「サービス開発ってのは,甘いもんやないんやで」と言ってるふうにすら受け取れてしまう.
一回外に出てみるってのは言うほど悪いことじゃなさそうだと思うし,
何もしないよりかは精神が安定する気もする.ぶん殴られる体験はたまにあると良い.
僕はこういう感じのところには行く価値があると思う.
まぁ別にこれはインターンシップじゃなくても,
Google Summer of Codeとか未踏とかそういうのでも良いとも思う.
しかし,
「いろんな生き方があるので」と言って,それまでの人生のワインディングさを肯定する組織が,組織に入った途端,ある生き方しか認めないってのはダブスタっぽいなぁと思う.
— ティーンズ (@teenst) 2014, 7月 1
とかは思った.
そして,
インターン云々、表向きは最高の夏にしようみたいな話だけど根底に流れるのは不安商売だと思う。
— ティーンズ (@teenst) 2014, 7月 2
みたいなことがあるから,あまり世間に流されないようにするみたいな心の強さとか,
適当な事を言う価値観を押し付ける胡散臭い先輩とかも必要そう.
また,
いくら研究が〜とか言っても、一生研究する人、ほとんどいないし、人生のほうが大切なので、的外れな話が多い。
— ティーンズ (@teenst) 2014, 7月 2
という感じで,世の中の人が何を求めているかみたいなのは見失うなということ.
将来的にも研究しない人のほうが世の中には多いので,botの意見は往々にして的はずれな感じだった.*3
研究を素直にしても就職できれば意味が無いという考え方,依然として強い人も多いと思うし,
そういう人が「周りはどんどんエントリーしてるのにどうしよう,ふぇぇぇ」という感じになったら,
そりゃパニクる.事実そういうやつがいる,お気を確かに.
最後に,
研究室の人がインターンに行くのをが良くないといったとしても、M1に対してOBも含む先輩が研究室で羨むような成果を残せる夢を見させてあげられてないことがあると思うし、そこに対して、いやそれは自分の責任じゃないというのなら匿名で発言するのは、スジが悪い。
— ティーンズ (@teenst) 2014, 7月 2
奈良の山奥ではどうなってるか知らんが,今年のM1が将来的にDで残ろうが残るまいが,
「この場所で活動することこそが最高!」という気持ちにさせられなかったことは,申し訳無さがある.*4
そういう影響をあたえることが先輩の役割ではないと仰るのならば,
とりあえず志を持つ後輩に意見するのはやめろという感じになると思う.
都合のいい,言いやすいことばかり言うのはあまりよい態度ではないと思う.
さらに自分にとって研究活動をすることがどこまで重要なのかということも含めて夢だとも思うし,
それが良さそうだと思えないからこそ,外に行こうみたいな感じになるのだと思う.
所属に夢がなかったから,同じ志を持つ外の同類を探しに行くというのはよくある話.
そもそも大学での研究と企業での活動は背反するものでは無いのかもしれない.
ただそこに採用活動の思惑や就職活動を楽にしたい思い,他者との比較などがあると,
どうしてもこういうことになってしまうのかなぁと.
良い夏をお過ごしください.