岸辺のAlbum

teenstの日記

YCAM

10時から秋吉台に行くことにした.
秋吉台は,広々とスカッとしていてよかった.秋芳洞は涼しかった.
時間をかけて生成された美しいものと,数秒で生成された美しいものについて考えていた.
鍾乳洞でいきなり研究のことについて考え始めて,頭がついていかなくなったりもした.
同期は「予想していたよりもよかった」と言っていた.


山口市内のイタリアンレストランで食事をした.
仕事についてとか話した.
予想以上にピザが美味かった.

展示を見に商店街に行く.
商店街,数年前にここを訪れたときは,「暗黒の地」という感じだったのだけれど,
宇川さんが美術手帖に書いていたように,謎の明るさがあった.
僕が数年前に感じていたことは間違いだったのだろうかという気持ちになった.


LIFE by MEDIA 国際コンペティション — アートと環境の未来・山口 YCAM10周年記念祭 公募企画 - 受賞作品/受賞者
ふらりと商店街を歩いていると10thの文字が見えたので「スポーツタイムマシン」に入る.
商店街のお店の1つが作品になっているというのは面白い.
過去の自分や他人とかけっこをするというもの.
アイディアはシンプルだけど実装が難しそうだと雑な感想を持った.
アートを見に来た人の中に混じって,デート中の学生や地元の子供がいたりして,地元に密着してる感じがあってよかった.
地元の小学生が普通にやる気をだしていて,
「象は実は速い」とか「チーターはもっと速い」とか教えてくれた.
話を聞くと昨日から通ってると言っていた.
本当に遊ぶことに本気になっていていい遊具だと思う.

僕が子供の頃は美術展覧会くらいしかメディアアートみたいなのできなかったし,
「美術を見に行く」という感じだった.
今の子供達はふらりとメディアアートで遊べるので羨ましい.
そのうちメディアアートもふつうのコトになってきて,
シーソーくらいメジャーになったら誰も遊ばなくなるのかもしれない.

体を動かすってのも良い.
WiiとかKinectを使ったゲームで体を動かすってのはなんとなく良いのはわかってたけど,
全速力で走るってのは今までのビデオゲームでは出来なかったと思う.
モチベーションが「アートを体験する」ではなくて「体を動かす遊具で遊ぶ」って感じになってるのも良いと思った.
あの男の子は美術館に同じ物が展示されていても毎日通ってないと思う.


DOMMUNEビルに行く.
1階は売店とかMusicのアーカイブを良いソファーで座って見れるようになってた.
2階はサインとかこれまでのフォトアーカイブみたいな感じ.ジェフ・ミルズがやたら目についた.
3階はトークのアーカイブだった.人が数人いた.

配信のアーカイブを小学生が毎日見に通ってたらもっと面白いと思う.
昔「どうして地元にはロフトプラスワンが無いんだろう」みたいなことを思ってたけど,
さっきの小学生が夏の間にDOMMUNEビルに通ってたら文化エリートみたいになると思う.

引き返してきて,「とくいの銀行 山口」に入る.
地元住民ではないので,簡単なことは書けなかったけれど適当にとくいを「ちょとく」する.
プロジェクト考案者(でいいのか)の深澤さんにおすすめの展示や山口のおすすめスポットなどを聞いたり,
サポートしている山口大学の学生と話をしたりする.

「PUBROBE」はフリーマーケットのように展示してある服を,自分で着て借りて帰ることができるプロジェクト.
ここで同期が服を借りていくことにした.
Tシャツがいいなぁ,なんて思って見ていた.
ここでもサポートしている学生と話したりした.




10周年のイベントではないがスタジオイマイチというスペースで開催されている,平川渚さんの展示も見た.
[イベント]空と◯曜日とアートライブ「編む」 | スタジオイマイチ
Hirakawa Nagisa website
同期とともに糸で紡がれた蜘蛛の糸のような網の中を潜ったり泳いだりした.



いろんな人におすすめされた音の流れるコンテナに行く.
駐車場の屋上に,なぜか設置されている元JR貨物のコンテナが4台.
謎の音楽が流れていて,よかった.

YCAMの方に徒歩で移動.
コロガルパビリオンを見る.
終わりのころだったので,子どもたちはいなかったが同期と二人でちょっと遊んだ.
スタッフの方に話を聞くと,去年も同じような展示があって地元の小学生の中でも話題になっていたが,
今年も「今年も有るらしいぜ」と小学校で話題になってるらしい.
まだメディアアートっぽくないけど,どんどん進化するとのこと.進化するおもちゃを作れるのはいいことっぽい.

YCAMの中の展示を見る.
外に出てコンビニで弁当を買って公園で食べた.

YCAMDOMMUNE
1部は爆音でクラシックを聞くという,爆クラ.
坂本龍一がゲストできていた.
YCAMは音響がいいっていうのは本当なんだなぁ.
与太話をダラダラと聞くという贅沢な感じ.
「クラシックを聞いてきた人よりもクラブカルチャーの人を」というようなことが,
パンフレットに書いてあった気がするけど,現代音楽だからか何かあまりインパクトがない感じだった.
2部はヤン富田のライブだった.
最初はまじめに聴いていたけれど,途中から段々胡散臭く思えてきて,
最後は「あぁ,この人はSFおじさんなんだ」と思えたら結構楽しめるようになってきた.
小山田圭吾の無駄使い」という感じでよかった.
宇宙人とかUFOとか出てきてやばかった.

中年と音楽的素養のある若者ぽい人しかいなかった気がする.
DOMMUNEっぽい人もっといると思ってた.


終わったら23:55から開演の「変態アニメーションオールナイト」を見ることに.
Peter Millardというアニメーション作家が来ていて,彼の作品があっけにとられる感じでよかった.
後期になると音と色をマッチさせようという感じになっていて,見応えが出てくる感じだった.
Youtubeで見れる.


ブルース・ビックフォードのドキュメンタリー,よかったけど眠気でダメになった.
寝たり起きたりずっとしていた.

こっちの参加者の方がサブカルっぽい人多かった気がする.中年ほとんどいなかった.
6時くらいに停電があって途中から再開みたいな感じだった.
山口県は大雨で,市内も結構降っていたらしい.