岸辺のAlbum

teenstの日記

手元にあるもので最善の方法を選ぶ問題

会社での日報はmarkdown書いて,gitでバージョン管理,
githubクローンで共有している.
具体的には,ディレクトリを掘って`git init`をして,
その下に月ごとにディレクトリを掘って`README.md`にマークダウンでガシガシ書いていく.
区切りごとにcommit.
githubクローンはRSSフィードを吐いているらしい(利用してない).

自分が何をしているか隠す必要がないので,こういうことができる.
ちなみに時間管理は社内のシステムを使っていて,社内の人は僕が何をしてるか知れる.
全員にこれをやれって言ったら,辛い人も出てくるだろうから,
誰にも言われてないけど,勝手にやって勝手に満足してる.
情報共有で痛い目にあった経験があるので,どうしても気になってしまう.

最近この日報ってのが,どちらかと言えば作業メモのような感じになってきていて,
会議のメモとかもどんどん取ってる.
でも,あとで見返すと主語が抜けてたり動詞が抜けてることがあって,
何を記録してたのかさっぱりわからないことが多い.
最近はすこしばかり試行錯誤してる.


字が汚い上に漢字が書けない.
ノートテイキングのスキルが低かったので,
学生時代は黒板を移すのが遅くて仕方がなかった.
PCがあるとそこそこの速度で記録できる.*1


情報系出身の人ならこれくらいは普通にできて,
その上でどれだけうまく情報共有するかみたいな話を考えがちだけど,
どうもそれ以外のバックグラウンドの人にはなかなか難しいということがわかってきた.

でも,社内にはいろんな立場や環境があって,
しかも非エンジニアも耐えうる構造にが必要とされることもあるので,
全社的には自分たちが便利だと思えないものが導入されてしまうことがあるような気がする.

簡単な話にすれば,
手段が電話とメールと紙とチャットがあるけど,
僕らはチャットとかが嬉しいよねとか言っても,
電話じゃないと誠意が伝わらないとかスピードが足りないとか,
紙じゃないと受け付けてくれないとか,そういうものがある.
そういう慣例や習慣だったり,そういう訓練のされ方をしているので,
これは大きく見ればどうしようもないものなんじゃないかなと思う.

自分たちで良いものを良いと言い続けながらやっていかないと,
糞みたいなものが導入されたり,すぐに陳腐化してしまう.

―― 導入の際はスムーズでしたか? 苦労話などもあれば。

渡辺 システム的な導入より、社内の反響の方が大変でしたね。グループウェアは社員が使うものなので……。前に使っていたものは3~4年くらい経っていたので「ようやく慣れたところだったのに」という声がありました。

―― 分かります。グループウェアは、他のシステムよりも「社員が普段使うもの」という要素が強い分、スイッチの際は大変ですよね。

渡辺 最初の1~2年は大変でしたね。使いたい機能をちゃんと全部使えたのも、何年越しという感じで。

本格焼酎「黒霧島」を支える「desknet's NEO」――宮崎で美味しいランチとお酒を楽しみながらグループウェア導入事例を聞いてきた - はてなニュース

人間は極力勉強したがらないので,慣れるまで2年かかる人もいる.
もっといえば,忙しくて学習する隙がないというのもある.
結局いくら良いものでも,(短絡的に言ってしまえば)使ってもらえなければ意味が無い.


というようなことを同期と話していて,
結局手元にある,自分が予想できる最善のものを使っていくしかないと思っている.
非エンジニアの人にいきなり0から仮想環境を構築して使ってくださいといっても,
なかなか難しいと思う.
利用者側としては,もっといいものがあるかも知れないし,
もっと良いやり方があるかも知れないけど,
今のところはこれだけしかスキルがないし,想像もはたらかないので,
仕方なくこれで,と言うしか無い.
ただ,いつかは何とかしようという気持ちがないと途端に年寄りになる.


提供する側としては,
今はここまでしかできないけど,こういうところ目指していて,
それはどういう思想にもとづいているのかということを,
簡単に参照可能な状態にしておいてあげないといけないという気がしている.


人間様を舐めすぎてる部分もあって,
予想よりも良い状態になるって場合もある.

*1:ノートテイキングのスキルの低さ,話の聞き方が下手なことに問題がありそう.