岸辺のAlbum

teenstの日記

自分を淘汰していくゲームに参加する

成果を出せる人が,成果をもっと出せる状態に持って行くことってのは,
わりと難しくない事だと思ってるけど,
成果が出せない,結果が出せない人が結果を出せるようになることこそが,
僕個人としては大切だと思ってるし,
そういうことを推進する世の中になってほしいなと思ってる.


頭がよく働く人は,頭がよく働かない人の考えていることや気持ちが,
脳のクロックが遅すぎるために,合わせることが難しく,
しばしば頭のよく働く人は「わかってないですねぇ」と言うことが多いのだけれど,
結局,無理に寄り添うことはできないのではないかと思うことも多いし,
そのうちそんな人に合わせるといずれ疲弊してしまったり,密教を開きはじめるので,
わかりあえないことがらとしてそっとしておくか,そういう人に付き合わなくても済むように,
別の道を進まれたほうがいいのではないかなと思っていた*1

検索クエリを「考えられない?見つけられない」人に対して,
「お前は知ろうとしなかった」というのはかなり酷だと思うし,それは相当マッチョだと思う.*2

以上が夏頃に書き留めていたこと.
以下は追記*3


学習の再現性を担保するために,
例えば書籍を列挙して伝えることで,まるで同じ道を歩めるようにしているけれど,
どうも型が決まっておらずスタイルを得る必要のある人が対象の場合は,
それはまだ早すぎるのではないかなと思い始めている.
そもそも人に学習内容を伝えるために書籍を列挙するレベルになると,
知的で複雑なことをしている場合が多いのではないか.
「それ以前の問題だ!」と気づく機構が用意されてることってなかなか無いかもしれない.

「それ以前の人」の場合のことを考えると,
人の数ほど学習スタイルはありそうな気もするが,
協調作業をする場合はマジョリティに合わせないといけないので,
多くの人が耐えれるものに耐えられない人は,しんどい気もする.



さて,どうも世界が目指しているのは,
「知的な作業*4に耐えられるものの,これまで生まれや性別,身体的な障害などで,
専門的な教育や仕事に従事出来なかった人たち」に対して,
幼少期から平等な機会を与えることや,それを阻害する構造を排除することなのかなと思い始めている.
前段落の表現を踏襲すると,知的レベルは高いにもかかわらず,
様々な理由からマイノリティの立場にいた人たちが,
より活躍できる状態になることを目指しているのだろうなと思う.
そうなると,ゼロサムゲームの場合はマジョリティが淘汰されていくということになる.


ここで注意しなければならないことは,
マイノリティ,マジョリティと書いたが,
世界が目指しているのは,本質的に頭の良いとされてる人たち(マイノリティa)を引き上げることであって,
いくら訓練してもできない人(マイノリティb)はそこまで考慮されてないのではないかなということ.*5


いくら訓練しても出来の悪い人間を教育するよりも,
死んでいただいて淘汰されたほうが早いという考え方になるのだろうか.


現在,常識と考えられている社会制度も数百年前には常識ではなかったものもあるわけで,
それらがいつの間にか変わっているということは,起こりえるだろうなと思う.
抵抗もそれなりにあるだろうが,数の力と圧倒的な勢いで淘汰されていってしまうだろうなと思う.
多くのことがそんな現象あったっけ?というくらいになるだろう.

そういうことが良いか悪いかは僕の頭では想像も,判断がつかないけれど,
のほほんと生きたい人にとっては辛い時代がやってきてるな,と思う.

こういうような倫理観については,既に議論がされているだろうことは容易に想像できるが,
残念ながら僕の目の前でこのようなことを語ってくれた人の姿を僕は思い出すことができないし,
関連する情報も得ることができない.
しかたがないので抱えているものを吐き出してみようと思った次第.

意外と仕組みは変わらないよ,と旧来の姿を維持することに懸命な方々は仰るのかもしれないが,
残念ながら僕にはそう思えないし,そう思いたくない部分もある.


僕の場合は寿命で死ぬのが先か,知的な奴らに殺されるのが先だろうか.
それとも既に死に体だろうか.うーん,この線が濃厚な気がするなぁ.

*1:ということで,そういうことを嘆く人たち(言葉にしちゃってる時点で,終わってるので)に対しては率先して,仕事を変えろと言っていた

*2:追記:しかし,本気でやりたければ何とかなってるというのも,経験としてはわかるのでなかなか難しいなと思っている.

*3:追記なので上記とは主題がずれている

*4:最近はもっと気の利いた言い方があることも知ってるけど,自分の言葉じゃないのでまだ使わない

*5:何を持って出来が良いか悪いかという話はここでは未定義なので,気持ち悪さが残るが続ける