『教養としてのプログラミング講座』読んだ
Amazonのレビューでは酷評が目立つが,僕としては楽しく読めた.
大したことないとレビューに書いてる人は,
頭が切れる人間がいる環境に身をおいてるか,
何も知らない人だと僕は思う.
実際,プログラミングを何も知らない初心者に教えるとなると,
実は構造化プログラミングの考え方すら危ういことが多く,
そこから説明しなければならないのか,いやそもそも説明してどうにかなるものなのか!?と頭を抱えることが多い.
その段階で網羅率100%という目標はいきなり困難となる.
そして,それができたからといって,プログラミングが出来ると言える状態にならないのが,
プログラミングのややこしさというか,めんどくささなんじゃないかなと思ってる.
僕自身,これがあるから「プログラミングできます」なんて自信を持って言えないのだ…...
読むは易し行うは難し.
本書ではインターネットに接続されたマシン上にブラウザさえインストールされていれば,
自由にグラフィカルなプログラミング(画面上のくまのアイコンを動かす,操作するなど)ができる環境まで持っていける*1.
流石,長年プログラミング初学者の教育に心を砕いていた著者だからだと感じさせる.
もともとは下手な職業エンジニア以上にハッカー気質あふれる方*2にもかかわらず,
初学者に対して,親切すぎるぐらいの配慮を持って接しているところ.
いろいろな体験があってこそなのかなと,推測できる.
最近は教養とプログラミングを無理矢理結びつける人が多いので,
僕自身はわりとタイトルのような主張に慣れてるところもあるのだけれど,
こういう考え方に触れる機会のない人は,タイトルに引っ張られたり反発したりするだろうなと思う.
そういう意味では,高校生の頃に進路選択の段階でこの本があれば*3,面白かったろうなと思う.
Amazonレビューでも見かけたように,確かに教養と言い切るまでには説得力が弱い気もするが,さて数年後はどうなることだろう.
また著者のスキルで注目すべきは,
計算機やプログラミングに関する歴史をわかりやすく記載してくれることだと思う.
いくつかの同様の記事は著者のブログで見ることができる.
いくつかプログラミング時のテクニックがわかりやすく記載されているのだけれど,
ルックアップテーブル*4の記載のところで,
新宿思い出横丁の「ささもと」の情報が書かれている.
なぜか僕のはてなブックマークに入っているこのお店の情報は,以前著者がブログに書いていたのだった.
今度行こう.
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