岸辺のAlbum

teenstの日記

就職活動(その10):「松本研が楽しすぎるという話がある」

午前中は先輩方がばたばたされているのを横目に午後の面接の準備などをする.

Amazonから,

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が届く.
明日の新幹線でざっと目を通しておこう.


午後に研究室OBの方がリクルート活動として訪問されていたためお話を聞きに行く.
その企業の説明会は以前あったので,補完目的と雑談をするために行く.
M1はあまり来ていなかったようだけれど,人事の方がセットアップした面談は中の人は基本ネガティブなことは言わないので,こういうざっくばらんに話してもいい面談は結構嬉しい.

僕の目的としては,以前この方がTwitterで,「OBの役割は社会の厳しさを伝えること」と仰っていたので話を聞きに行ったのだ.

はじめに大まかな事業内容と話せるタスクの内容の説明.ここは説明会と同じ流れ.
しかしここで「ここはこのように書いてあるけれど,こういう意図がある」というような「読み方」を踏まえながら進めていたのが印象的であった.普通ならスルーしがちなところやニュースで報道されていることを踏まえた説明をされていた.

「ソフトウェアないしシステムを売る」といってもどのような形式で売られるかということが人生を左右すると仰っていて,もう少し先の人生のことを考えながら決めた方がいいよというようなことも仰っていた.業界の未来のことを考えろということだったとも思う.


そして研究室や大学との違いについての話になる.
タイトルの「松本研が楽しすぎるという話がある」という一言はその中で出てきた言葉で,
どうしても営利企業の場合,大切なのは利益なのだということからくる様々なことが,
「松本研の天国さ」とギャップがあって不満がたまりやすいという話をしていた.
ボスがいい人過ぎて,それからのギャップがあるという話だった.

また,会社に入ると「どうしてそんな古いやり方で」と思うことも多々あるかもしれないが,
実際それが動いている以上は,それよりも新しいものであったとしてもすべてが100%良くならない限り採用されることは難しいという話もあった.数値ではなく質が大切だという話.


これまでの職についてや,@さんが給料の話をし始めたりと,普通の説明会ではなかなか聞けないこともOBとして聞かせていただいたのでよかった.

また,上記のような不満を持っていたとしても学生時代の仲間たちと話をすることで不満が紛れたり,するということ.なので集まれるのであれば同期らとは仲良くして,同窓会をやったほうがいいよという話にもなった.


これまでOBの方に何人かお会いしたが,基本的に所属のことは悪く言わないことが多い.これはOB訪問という形にならざるを得ない以上,悪いことは言いにくいし,それを言ってしまうと自身の否定に繋がるからだと思っている.
どんなものでもいいところと悪いところがあるものだと思っていて,重要なのはその悪いところに自分が耐えられるかどうかかなと思っている.そしてその悪いところを上回るくらいに,自分がいいと感じるところがあればさらによいのだと思う.

「どこがいいと思っていますか?」と聞いて,その答えに至るまでの価値観や考え方がマッチすればたぶんそこでは十分やっていけるのではないかなと最近は思っている.



会社説明会の雰囲気から一段落して別件として,
あまり自分が当事者ではないけれど「どうして日本で就職したのですか」という質問と,
「僕らがどのようにしたら留学生はHappyになれますか」という質問をした.
松本研は留学生の比率も多いしそこそこ会話はするのだけれど,まだ「留学生」という括りがあるようにちょっと壁があるのではないかなと思っている.(普通の会話で「留学生の○○が〜」なんて話さないけどさ.)*1
この業界で生きていく上で,日本にルーツを持たない人と関わる機会は増えていくだろうし,もはや日本人だけの組織は潰れていくだろうなと,この一年で感じていたことだからだろう.研究室としてもそうだし,個人としてもどのように振る舞えばいいのかわからないことも多く,また彼らがどういうことを不満に感じるのかわからないことが多い.いい機会なので聞いてみた.

日本で就職した理由は,業界が存在しないからということだった.

また,留学生がHappyになるにはという質問については,留学生は基本的に日本に対してポジティブに考えているけれど,日本のことについて知らないことも多いということだった.だからこそ行動してみてよ!という話だったと思う.

そこで実際に今求職中の留学生の方が仰っていたことが非常に興味深くて
就職活動をしていても,Webテストが日本語のためなかなか困難であったり,
文系・理系を選ばせるフォームでその概念がないため,その場で説明したり*2して,スルーしていることも実は躓くポイントが多いのだなと思ったりした.


次の時間が近づいたので研究室を離れて大阪へ.
集団面接.企画職1名と技術職2名の3名で.
あまり技術的なことは聞かれず,志望動機などを聞かれた.あまりうまく答えられた自信はない.


面接を受ける前にたまたま梅田に来ていた後輩に会えたので,面接終了後合流して一緒に夕食を取って帰った.



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*1:これはきっと理系の研究室の,女性のメンバーとどのように関わっていけばいいか問題に近いのだと思う

*2:文系・理系を学位だと考えていたようだ