岸辺のAlbum

teenstの日記

留年とか浪人とか中退とか休学とか再入学とか

常々思うのは,彼ら彼女らに対して厳しいのは誰かということで.


あと,賞罰におけるところの罰でもないのに,
罰のように,不名誉なこととされてるのが残念かもしれない.


あれだ,大学教員が悪い.
あいつらは講義中の発話で,単位を落とすこととか留年することに対して,
ネガティブな刷り込みを入れすぎてる.
(うーん,そうだっけ......人によるかなぁ,でも思い当たるフシがあるぞ)


そこをどこまで理性でぶっとばせるかみたいなのも気になる.
人生選択やお勉強など,
多くの人が1年もかからないところを数年かける人は,無能とみなすのかな.


僕が浪人しなかった理由,
浪人することで損失する機会を取ることについて,親に説得されたというのがある.
それについては,浪人した人が,浪人した体験を肯定するのと同じように,肯定できる.
でも,それは価値観の話だと思う.
それが価値観の話だと気づくのに僕は卒業した後じゃないと気づかなかったから,
他の人にもそれは気づけないことなんだよなって思って人に接することが多い.


なんとなく,浪人はまだ良いけど,留年はアカンみたいなのもある気がする.
環境にもよるだろうけど.事例数の違いかも.

残念ながら,多くの人が無計画に上記のようなラインに乗ってしまうことで,
ネガティブなラベルが貼られてしまうのかも.
計画しない人間をダメとみなす雰囲気があるのかしら.

計画して別ラインにのった人はOKで,計画せずに別ラインにのった人はNGなのかな.
別ラインに乗る乗り方でも,学力不足はNGで,寝坊はOK?
事務手続きに間に合わなかったおかげで,卒業できないのはNGで,
教員と相性が悪くて留年してしまうことはOK?
不幸な事故のせいで休学することはOK?

そもそもそういうふうに人を評価する事自体がおこがましい?
でも,それを判断しなきゃいけない立場の人っているよね.
学歴に関する履歴以外を見たほうがいいのかなぁ.
でもそれを判断基準にしちゃう人っていそう.
もう,それは運が悪かったと思ったほうがいいのかもしれないのかも.
でも,そのおかげで機会が奪われるのはちょっと辛いなぁ.


マイノリティの人が,話しにくい環境なら,それは損な気がするので,
知ったら根掘り葉掘り聞いちゃうことが多いかなぁ.
それだけでドラマティックだから,話すのが嫌そうじゃなければ聞いちゃうのかも.
そうやって,なんかいろんな人がいるなぁみたいな雰囲気を醸し出していきたいみたいな.
でも,それは当事者にとっては余計なお世話かもね!!とも思う.むずかしい.


そういうことを気にするの,
自分のマイノリティな要素がいつ顕在化するかということを気にしてるからだと思う.


「彼は留年しててー」と事実なので話題にはするけど,
それは単にひとつの属性なので,それ自体がいい悪いとかはあまり考えてないのが最近.
人によってそれを良し悪しで判断するけど,それはそれと割り切ってるのかも.


大学,
高校を卒業してそのまま入学することが当然の18歳に「すげえや!」と思わせるだけの体験がきっとあって.
自分よりも年上の人が同じクラスにいるってことだけで大興奮したのを思い出す.
でも,もっと凄い体験がどんどんできたから,
自然と留年も浪人も気にならなくなってきたのだろうな.


遠回りすることをただただ否定はしたくないのだけれど,
でも,それを肯定した瞬間に,足踏みする人,
自分ができることができない人に対しても必要以上に配慮しなければならなくもなりそう.
しきい値はどこなんだろう.


身体機能に依存することはどうしても加齢とともにリスクが高まっていくのは事実みたいで,
そこは統計の力なのだろうと思う.
それはちょっとどうしようもないけど,逆に言えばそれ以外はなんとかならんもんかなと思う.


でも,集団の中のマネジメントみたいな話だと無視するわけにはいかない.
その集団の中でアタリマエのことがアタリマエにできない人は,
気を遣ってあげないといけないこともやっぱりあるし,
できない人に対して風当たりが強くなってしまって,無駄なエネルギーが発生することもある.
多くの場合,本人になんとかできないからそういう状況になってしまってるからなんだけど.



いつかの所属の人が言ってたけど,
「ここはマジョリティに馴染めなかった人が,安堵できる最後の水際にしないといけない」というようなこと.
あれはよい考えだったと思う.
理想だけど,それでもそれが言えるってことがかっこいいなと思ってた.


やっぱり後輩に参照可能な形で情報を残せなかった人間は,
それだけでは先輩面できない.
だから,自分の通った道を残すしかないのだろうなぁと思う.